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 「地面は続くよどこまでも」

夫婦と子供３人の家族5人の住まい。以前の住まいでは、二間続きの一つにキッチンが備わっていてダイニングを兼ねていました。そしてもう一つはリビングとして。普段は間仕切りを開けっぱなしにしながら、二間をそれぞれで使い分けて、上手く生活している印象を受けました。

そこで、住まいが変わることで生活スタイルも変わることを避け、新しい住まいになってもそのスタイルが持続できるような、プラスちょっとした刺激があるような建ち方を考えました。

敷地は眺めが良い。半端無く良い。黙ってても外に意識が向きます。

ならば、ぼーっと外を眺めるだけでも、それはここで生活することを意味すると思います。

40cmの段差を設けてみます。外部に向く意識と、そこにある段差。

それは、丁度のもの。

座ったり、背もたれにしたり、コーヒーを置いてみたりする丁度のもの。

また、２階はひとつづきの空間だけど、段を上る、下るの動作で、以前の開けっ放しの間仕切りと二間の関係のように、段差はゆるやかに空間を分節してくれます。

そこで営まれる生活風景と外の風景が丁度よく混ざり合えば良いと思います。

D e t a i l

所在地：鹿児島県鹿児島市　　用　途：住宅　　敷地面積：129.01㎡（39.02坪）　　延べ面積：97.98㎡（29.63坪）
構　造：木造2階　　　　　　  撮　影：tomovsky*