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 「外カリ中ふわ」

 

夫婦と子供2人の住まい。敷地は角地にあり、中高層のマンションに囲まれている環境です。

それゆえに、周辺環境との繋がり方、つまり、開口の取り方に繊細な操作が必要となりました。

まず、道路沿いに8mの通り土間を設け、そこを外部と内部とのバッファーとし、
外部からの視線を気にすることなく、採光と通風を確保しています。
さらに、屋上テラスからハイサイドライトへ入る光が2階の勾配天井に反射し、吹抜を通じて1階まで照らしてくれます。

また、この家には、家族個人の部屋はありません。
吹き抜けや色によって空間をゆるく仕切っています。
このゆるさは、コーヒーの香りや子供の笑い声をダイレクトに感じられ、30人の来客をもてなすこともできます。

つまり、外部とは正確に対処し、内部では程々に対応していける、そんな家です。
この家族にとって、外部から守られた空間の緩さが心地よく、必要不可欠なものになっています。

 

 

 



D e t a i l

所在地:鹿児島県鹿児島市  用 途:住宅  敷地面積:104.22㎡(31.52坪)  延べ面積:124.30㎡(37.60坪)
構 造:木造2階       撮 影:tomovsky*  施工会社:UCHINO WORKS